スタンションガイド(鋼材運搬用・木材運搬用)、戸田式ステッキ(丸太原木固定装置)
木材や鋼材などの長物の荷物を運搬するときは、荷崩れを防止するためにスタンションガイドを取り付けましょう。スタンションガイドは「木材運搬用」と「鋼材運搬用」の2種類があります。
スタンションの使い方
スタンションとは、主にトレーラーの荷台のサイド部分に取り付ける角パイプ状の仕切り柱のことで、木材や鋼材などの長物の荷物を運搬する際に荷崩れや落下を防止する用途としてスタンションの受け部分のスタンションガイドと合わせて設置します。ウイング車やアルミバン、平ボディにも設置する事があります。荷物の運搬中は、スタンションを取り外すと運搬物が落下したり荷崩れを起こしてしまうため、取り外すことはできません。
スタンションは、荷台に設置したスタンションガイドに差し込んで利用します。スタンションガイドを複数の位置に設置すれば、運搬物によってスタンションの差し込む位置を変えられるため、運搬物の形状や長さ仕様によって臨機応変に対応できます。例えばウイング車の場合は中央寄りに設置することで、荷室を左右と中央などに分割して使用できます。転がりやすい長尺の荷物と、それ以外の荷物を混載するという使い方も出来るでしょう。
スタンションガイドの種類
ヤマダボディーワークスで取り扱うスタンションガイドには「木材運搬用」「鋼材運搬用」の2種類があるため、取り付け時には注意が必要です。
木材運搬用のスタンションガイドは、木くずが詰まらないように本体底部に丸棒が設けられており、木くずが地面に落ちる構造になっております。また木材運搬用の板厚は6mmあり、鋼材運搬用の4.5mmと比較して強度があります。これは木材は、鋼材と違い不安定な形状で、かつ木材は高い位置まで積んで運搬する為に強度が必要だからです。また高く積む木材運搬用は、高いスタンションに対応する為、スタンションガイドも250mmと300mmの2種類が標準品となっており、鋼材運搬用よりも50mm高くなっております。
鋼材運搬用のスタンションガイドは、鋼材は角パイプや板材などの安定した形状が多く、また比重が大きく高く積む事がないので、板厚が4.5mmで高さも200mmと250mmが標準となっております。また鋼材運搬用では、木くずが発生しませんので本体底部は水抜き用の丸い穴がついております。鋼材運搬用は、サイドに使う場合になるべく荷台内幅がとれるように、スタンションガイドが「50mm幅」のタイプや、蓋がそのまま50mm幅のスタンションになる「階段式」などをご用意しております。
またヤマダボディーワークスでは、スタンションの進化形で木材を固定・運搬したりワンタッチで木材を落とせる構造の「戸田式ステッキ」も販売しております。輸入木材の価格高騰で国産の木材が見直されており、国内の木材運搬の為に角パイプのスタンションではなく、戸田式ステッキを装着するトラックも増えてきております。