大型ダンプ用上部受け・上部シャフト、テールゲートヒンジ
大型ダンプに使用するヒンジは、2tや4tダンプ用の上部受けとシャフトを組み合わせて扉が開く構造ではなく、本体とアームが一体で扉が上にしか開かないテールゲートヒンジの構造の製品が多いです。これは大型ダンプの場合、積載する土砂や岩などの重量が重く扉に掛かる負荷が各段に大きいので、ヒンジも分離しないで強化する必要があるからです。
土砂運搬ダンプのテールゲートヒンジの検査基準が変更になりました
平成28年1月1日以降(2016年1月1日以降)に、初めて新規検査又は予備検査を受検する土砂運搬ダンプのテールゲートヒンジやテールゲートのダム式の基準が変更になりました。新しい基準は以下の2つです。
- 側面のアオリ上部からヒンジ上部までの高さが55㎝以下
- ヒンジの幅(長さ)が45㎝以下
詳細は、以下をご確認ください。
>>土砂運搬ダンプのテールゲートヒンジ、テールゲートのダム式の検査基準の変更従来基準より、背が高いヒンジの装着が可能になりました。これにより、扉を大きく開ける事が出来ますので、より大きな岩を運搬する大型ダンプに適した改正です。
ヤマダボディーワークスでは、新基準に対応した大型のテールゲートヒンジもご用意しております。
テールゲートヒンジの種類について
ヤマダボディーワークスで取り扱っている大型ダンプ用テールゲートヒンジには、製造方法や形状の違いにより複数の種類が存在します。
製造方法には、以下の2つがあります。
- 鍛造
- プレス型
製造方法の違いを簡単に説明すると、鍛造は鉄を叩くことで強度を増し形を成形するのに対し、プレス型では鉄板のパーツをそれぞれ溶接して製造します。鍛造の方が一体成形されており構成パーツも溶接個所も少ないので強度が高いですが、型が必要で高価になります。プレス型は、使用するパーツのそれぞれを溶接しておりますので鍛造よりも強度は落ちますが、型が要りませんので安価で、今回のような基準の改正にも仕様変更しやすいという特徴があります。
形状に関しては、以下の3種類があります。
- 上部受け、シャフトを組み合わせて扉があくタイプ
- 本体とアームが一体で、アームが1軸で扉が上にしかあかないテールゲートヒンジ
- 本体とアームが一体で、アームが2軸を持ち扉が上にしかあかないテールゲートヒンジ
本体とアームが一体で、アームが1軸で扉が上にしかあかないテールゲートヒンジは、最も種類が豊富で高さが130mmから400mmまであります。400mmのハイタイプのテールゲートヒンジは、基準改正によって新たに登場した商品です。従来ではヒンジの高さが約300mmしかありませんでしたが、ハイタイプのものはそれよりも100mm高くなっております。従来より、大きく扉がひらきます。
本体とアームが一体で、アームが2軸を持ち扉が上にしかあかないテールゲートヒンジは、ワイドキャッチと呼ばれ特殊な構造を持ったヒンジです。従来は、ヒンジの高さをとることでアームの長さを出して扉が大きく開く構造にしておりました。ワイドキャッチは、アームを2軸にすることでアームの長さを出して、ヒンジを高くしなくても扉が大きく開く構造を実現しました。